放射線治療の副作用の詳細。時期&痛みなどは?

    

放射線治療といえばガンを治す際によく聞く言葉、と同時に、副作用にて頭髪が

抜け落ちたり、疼痛だったり激痛だったり、世間の噂ではよくない話を耳にもしたりします。

しかし日本国民の三大成人病でもある、ガンを治すのには一見すると欠かせない放射線治療

だとも思えます。

 

ただ一方では技術が進み、お金はかかるが痛みが減っているとも聞いたような、聞かないような。

今回は、そんなガン治療には切り離せない「放射線治療」とその副作用などについて

チェックしてみます。

 



 

 

・あたらめて放射線治療とは?

放射線治療とは、ガンの治療の一種で、外科手術、薬物治療(抗がん剤投与)と同等のものです。

 

外科手術は体内にメスを入れて皮膚や肉体を切除したり縫合したりするわけですが、放射線治療は

患部に放射線を当てることが主な治療法なので、切ったり貼ったりすることがなく、その意味では

肉体の外部的負担を大きく軽減することができます。

 

薬物治療(抗がん剤投与)は患部だけでなく、転移の可能性のある広範囲において治療が可能である

反面、副作用のひどい部分がテレビなどで大きく印象に残る治療法です。では放射線治療はその点、

副作用の多寡はどうなのでしょうか?

 

 

 

・放射線と聞くと多少戦慄するが、危険性は?

放射線治療の放射線は、数年前の「東日本大震災」から起きた「福島原発事故」での、放射線漏れ

でかなりのものが漏れたということで、放射線汚染されたものや場所に行かない・行きたくないと、

かなり戦慄した人も多いともうのですが、治療という観点からは一体どうなのでしょうか?

 

放射線治療は体の外から当てる「外部治療」と、身体の内側から照射する「内部治療」があり、

あるいはその両方を組み合わせたりして実施します。細胞が増えるときに必要な遺伝子に作用して

細胞の増加をコントロールしたり、細胞が新しい細胞に変わるときに抜け落ちるような仕組みに

することで、ガン細胞を減らしたり、削除したりします。施術の時間的には短いもので、入室から

退室までは10~20分程度で、実際に患部への照射時間としてはわずか数分です。

 

危険性→副作用は、脱毛・倦怠感と疲労感・皮膚の痒み・口内の乾燥・下痢などが懸念されます。

脱毛は頭部や毛の生えた患部に照射した場合に見られます。抗がん剤治療だとクスリを飲んだから

全部抜け落ちるということもありますが、それとはタイプが異なります。抗がん剤治療は副作用も

身体全体に影響しますが、放射線治療は副作用も患部・照射部位に限定されます。

 

また副作用は急性期副作用(治療から1カ月以内)と晩期副作用(半年~数年以内)に出る

 

 

 

・原爆の放射線とどう違うの?

放射線治療は、原爆の放射線とはどう違うのでしょうか?基本的には同じですが、違う点は

いくつかあります。

 

①種類が違う

放射線治療に使われる放射線は、主にX線・ガンマ線・陽子線・重量子線ですが、兵器や原爆で

主に使われるのは、アルファ線・ベータ線・中性子線です。

 

②量が違う

放射線治療では患部にごくわずかな放射線を照射するだけですが、兵器や原爆で使う放射線は

範囲を限定せずに大量(数兆倍)に照射されます。CTスキャン一回程度だと6.9ミリシーベルト

ほどですが、広島・長崎型原爆だとおよそ100シーベルト(100,000ミリシーベルト)と

推定されます。原爆の放射線量は、恐るべき量ということです。

 

 

・新しい放射線治療もあるの?

近年は、放射線治療の特徴をうまく活かして、より安全で、高度で、危険負担の少ない手術法が

確立されてきています。

 

①粒子線(重粒子線・陽子線)治療

まず「粒子線」とは、放射線の中でも電子よりも重いものをまとめてこう呼びます。元来からある

放射線治療で使われるのは主にガンマ線やエックス線で、これらは身体の表層近くでエネルギーが

最大になり、深くなればなるほど弱くなる。これですと患部に到達するころには、そこまでの皮膚

組織を大きく傷つけてしまいます。しかし粒子線を使うと、患部に行きつくところでエネルギーを

最大に持っていくことが可能で、正常細胞への負担が軽減され、傷跡も残らず、社会復帰も早く

なると、数多くの利点が認められます。

 

②強度変調放射線治療(IMRT)

強度変調放射線治療の前に、定位放射線治療というのがあります。これは下の図を参照されて下さい。

定位放射線治療とは図のように、数方向、この場合は3方向から33.3%ずつ違う角度から患部に向かって

放射線を照射することで、患部には100%の照射になるような治療法です。強度変調放射線治療とは、

これに一手間かけて、放射線の右側は強く左側は弱くなど、細かくマス目のように強弱をつけ、より

多くの方向・角度から放射する治療法です。

 

いずれにしても、今後もガン治療は進化・発展していきますので、社会の動向をよく注力していきたい

ものですね。