ワーキングホリデー、どんな国があるの?英会話上達のために
若い人が英会話や英語に慣れ親しむために、本格的にやるんだったら、ワーキングホリデーの
制度を利用するのも一つのためです。私も身内が、一年間ほどワーキングホリデーを
利用していたことがあります。私とは5才違いだったので、「あ、そういう制度があったの?」
と、羨ましかった覚えがあります。
英会話のためにかなり使えるという、ワーキングホリデー。これは一体何なのか、そして国選び
とは何なのか?今回はワーキングホリデーに迫ってみます。
・ワーキングホリデーとは何なのか?
まずワーキングホリデーとは何なのか?これは正式には、「ワーキング・ホリデー・ビザ」のことで、
「二国間の協定により、青年(18~25才、または18~30才)が休暇中に異文化と触れながら、
一定の就労を許可して交流を深めるための査証」です。
相互に提携することにより、相互理解・両国関係の友好を促しながら、国際感覚を磨くための
制度です。二国間で結ぶ、と言ってますが、いま現在の日本との提携国は19か国です。
・ワーキングホリデーの協定国とは?
日本は19か国と協定国の関係にあるのですが、どういった国があるんでしょうか。
オセアニア地域では、オーストラリア、ニュージーランドの2か国です。
北アメリカ地域では、カナダのみ。
アジア地域では、韓国、台湾、香港と、3か国。
ヨーロッパ地域では、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、ノルウェー、ポルトガル、
ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペインの、12か国。
南アメリカ地域は、アルゼンチン1か国のみ。
けっこう多数の国と協定しているかなと思いきや、少ないですね。ところでアメリカなどとは
ワーキングホリデーでは行けないのですよね。意外でした。アメリカは普段から違法移民が
問題化されていて、ワーキングホリデーの協定国になった場合、それがさらに酷くなる懸念が
あるのではないでしょうか。
・ワーキングホリデーのいい点・悪い点
一見すると羨ましい、ワーキングホリデーを利用して海外滞在していた人。でも敢えて、いい点・悪い点を
挙げると、どうなるのか?思いつくまま箇条書きで書いてみます。
◎いい点
異文化に触れることができる、語学上達が期待できる、人間的に大きくなることが期待できる、
外国で就労経験ができる、海外に友人ができる、海外の景勝地に行く距離が近い、など
●悪い点
語学経験がなくていきなり行くとコミュニケーションが全く取れない、主に先進国では正社員としては雇用されずらい、
語学経験がなくていきなり行くと住む先も見つからない可能性がある、帰国を考えた場合は新卒採用が1~2年遅れる、
ある程度の預貯金(25~100万円)は保険のために貯める必要がある、など
・ワーキングホリデーはいいが、治安は?
「水と安全がタダで手に入る」とは日本のことですが、ワーキングホリデーで向かう先の国の治安は
実際はどうなんでしょうか?日本人は島国に住んでいて、国際感覚や国際的な常識に欠ける、との
指摘も昔からありますし、気になるところですね。協定国内の順位を見てみます。
盗難発生件数ランキング
●侵入窃盗の被害者比率:対人口比
①イギリス・・・・・・3.3
②ニュージーランド・・3.2
③デンマーク・・・・・2.7
④オーストラリア・・・2.5
⑤アイルランド・・・・2.3
(同率16位日本・・・・0.9)
●私物窃盗・すりの被害者比率:対人口比
①アイルランド・・・・7.2
②イギリス・・・・・・5.7
③ノルウェー・・・・・4.8
④ニュージーランド・・4.1
⑤カナダ・・・・・・・4.0
(最下位日本・・・・・0.3)
●車上荒らしの被害者比率:対人口比
①ニュージーランド・・6.6
②イギリス・・・・・・5.8
③アイルランド・・・・5.2
④ポルトガル・・・・・5.0
⑤カナダ・・・・・・・4.8
(最下位日本・・・・・・1.1) 以上、OECD Factbook 2009参照
●強姦発生率:対10万人
①オーストラリア・・・91.9
②スウェーデン・・・・58.6
③ニュージーランド・・30.6
④イギリス・・・・・・27.7
⑤アイルランド・・・・23.6
(最下位日本・・・・・・1.1) 以上、The Australian Bureau of Statistics (ABS) Personal Safety Survey 2005参照
日本は圧倒的に治安がいいですね。逆を言えば、日本以外に行った場合は、かなり
気を引き締めて防犯に努めることが必要で、簡単なことは絶対やる気構えが必要です。
例えば、財布はズボンの後ろポッケに出したままにしない、
特に女性は露出の多い衣類は控える、肩掛けカバンは止めてリュックサックを使う、
パスポート・金目のものは衣類の中に隠して肌身離さず持つ、など。