シングルマザーは貧困必至。原因はどんなものか?
シングルマザーは大変だ、という意見が多いですね。しかしそんなシングルマザーは
年を追うごとに増加の一途を辿っています。確かに、両親が揃っていれば物理的な
人力が二人いるわけで、物理的労働力をシェアすることができます。お金のことだって
ダブルインカム(収入二人分)なら、倍まではいかなくても、いくらかは増えてラクに
なるんだろう、と見通しは立ちますよね。今回はシングルマザーのことについて
チェックしてみます。
・シングルマザーは増えている
シングルマザーは長い目で見ると、増加傾向にあります。下の図は直近はないものの、
平成に入ってからは6桁だったのが7桁になっているのが分かります。
・シングルマザーに至る離婚の原因とは?
シングルマザーの8割超が「離婚」によるものという統計が出ています。なぜ、離婚に
いたってしまうのでしょうか?
- 性格の不一致
- 暴力を振るわれる
- 生活費を渡してもらえない
- 精神的に虐待する
- 異性関係が乱れている(不倫など)
上の原因は、上から順に1~5位のランキングです。
大きく見てみると、シングルマザーの増加、その多くの原因の離婚は、時代の変化、女性の
社会進出、終身雇用の崩壊、この辺りにもあるのでしょう。
①時代の変化
第二次世界大戦以前~1980年代くらいまでは、夫が外で働き、妻は家の中で家事・育児に
専念する、夫は給料袋に現金の封筒を妻に渡す、というような時代でしたが、1990年代あたり
の、日米経済摩擦あたりでしょうか、アメリカに市場を開け!と言われてきたあたりから
もう日本が日本だけの文化圏ではやっていけなくなってきたのではないでしょうか。
②女性の社会進出
アメリカのことを受け入れざるを得なくなり、市場の開放=文化圏の開放で、欧米の価値観を
広めざるを得なくなり、女性同権がいわれるようになって、女性の社会進出も進んでいったの
でしょう。
③終身雇用の崩壊
欧米文化が入ってくるようになって、企業文化も入ってきて、欧米では終身雇用などありませんから
日本も終身雇用の体制が保てなくなり、よく言えば雇用を流動的に、悪く言えば雇用を景気・
不景気で調整できるような、派遣のシステムを導入するようになりました。
余談ですが、動物界では女性上位のものが多く、オスは子孫繁栄のためには必要ですがそれが
終わると用無しという種も多く、弱いオスはメスに打ち捨てられるそうです。人間界でも経済力という
力がなくなったオスは打ち捨てられるんではないでしょうかね・・・