秋の風情を表すのにピッタリな風の呼び方

    

 

過ごしやすい秋。秋に限らず、日本は四季が豊かで、結果として豊富な自然と

言われたりしますが、それだけに自然の現象の呼び方も豊富です。風の呼び方にしても

様々なそれらがありますので、紹介したいと思います。

 

 

 

・秋の風ーア行

青北風(あおきた)

秋の初旬の北風。青空になることが多いが、強く風が吹きます。

 

青げたならい

静岡県地方の、秋晴れに強く吹く北東風。「ならい」は関東地方で「北東風」を意味します。



 

秋風(あきかぜ)

秋に吹く風全般をいうが、時には爽やかに或いは身にしみる秋の風。

色なき風、金風(きんぷう)、爽籟(そうらい)、鳩(はと)吹く風、鯉魚(りぎょ)風、などともいいます。

 

秋の声

風雨の声、物の音、草木のそよぎ、気配など敏感に感じられる、秋の初め頃吹く突風。

木々が擦れ、ひらひらそよぐ音を伴い吹く秋の風。

 

秋の初風(あきのはつかぜ)

秋の始まりを表す、初秋の涼風。

 

いなさ

特に東日本で使い、台風の季節に吹く南よりの暴風。大雨まじりの強風になることも多く、

陸上でも木々を薙ぎ倒し、海上では大時化(おおしけ)になることも。台風からの強風の場合もあり。

 

芋嵐(いもあらし)

里芋の葉をはためかせる風、時に台風や強風を指す。

 

裏白(うらじろ)

数日にわたって吹く南西風。麻の葉をそよがせ、裏返すほどの風。

 

大西風(おおにしかぜ)

「おおにし」とも。晩秋から冬の初めにかけての強い西風。海が時化(しけ)ることもあります。

 

荻の声(おぎのこえ)

オギの葉に吹く秋の初風。荻の葉が風の吹くごとにたてる寂しい葉ずれの音。

また、荻風は神の訪れをも意味しました。

 

送南風(おくりまじ)

盆東風(ぼんごち)の後にくる南風。後(おく)れ南風(まじ)ともいいます。

 

おしあな

西日本では北西風を「あなし」といいますが、このあなしを押し返すような南東の風。台風に先立って吹きます。

 

 

 

・秋の風ーカ行

神渡し

神無月に吹く西風。

 

雁渡(かりわたし)

青北風(あおきた)ともいいます。カリが渡って来る、9~10月にかけて吹く北風のこと。

 

黍嵐(きびあらし)

収穫時期の、キビの穂を倒すほど強い風。

 

 

 

・秋の風ーサ行

鮭颪(さけおろし)

サケが産卵のために川を上るころ吹く野分(のわき)のような風。

 

 

 

・秋の風ータ行

台風(たいふう)
颱風とも。ご存知、北西太平洋に発生する熱帯性低気圧タイフーンの訳語です。

 

高西風(たかにし)

晩秋から初冬にかけて吹く北寄りの風。

 

 

 

・秋の風ーナ行

野分(のわき)

秋に吹く暴風。野を分けて時に森林をなぎ倒し猛威を起こす暴風の事で、台風や嵐を指します。

 

 

 

・秋の風ーハ行

初嵐(はつあらし)

秋の初旬の強い風。

 

浜西(はまにし)

9月上旬から下旬ごろ、数日~数週間に渡る西風。西日本で使います。

 

盆東風(ぼんごち)

盂蘭盆(うらぼん)の頃にやってくる東風。盆北風(ぼんぎた)とも使います。

 

盆の風

盆東風、盆北風などとも。お盆の頃に吹く東風。

 

 

 

・秋の風ーヤ行

やまじ

台風に伴われた局地的強風。瀬戸内地方で使います。