虫刺されで腫れる?11月でもある可能性
11月でも虫刺されの可能性があるんでしょうか?夏や秋の暖かい日なら素人目にも
たぶん虫がいて、刺される可能性はあるよな、と思えますが、秋も深まった11月に
そのようなことがあるんでしょうか?
・11月でも、人を刺す虫はいる
実は11月でも人を刺す虫は存在・生息しています。ブヨ、ダニ、カあたりの可能性があります。
ブヨとダニは、一般的に詳しい季節は分からないとしても、カは夏じゃないの?と
思われるかも知れませんが、それぞれ詳しく見ていきましょう。
・ブヨ
ブヨは意外と知られていないんですが、吸血しますし、それがけっこう痒いです。
ブヨはハエの仲間ですが、ハエは吸血しませんし、ハエよりは小さいです。
またブヨは一年中生息していますが、特に川の近くで朝夕などの涼しい時間帯に活動します。
場所もキャンプ場などの山中や森林などが多いです。
またブヨは刺して吸血するのではなく、皮膚を噛み切って吸血します。
カに刺されるとすぐ痒くなりますが、ブヨの場合、数時間~1日経って痒み・痛みが
発症します。また厄介なんですが、ブヨの場合はアナフィラキシーショック症状が
出ることもあり、水疱発症・リンパ管炎・リンパ節炎・呼吸困難など重篤に
なることもありますから注意が必要です。
対策としては
- 手足や体に虫よけスプレーを散布する
- ポイズンリムーバーを携帯する
などが有効になってきます。
・ダニ
ダニは世界に約2万種類いるといわれています。日本では家の中の約8割は「人を刺さないダニ」で、
人を刺すダニとなると、ほぼチリダニかツメダニかイエダニに限定できます。いずれも体長は0.2~1.0mm程度で
かなり小さく、また夜行性もあいまって目視するのはけっこう大変です。
種類 | チリダニ | ツメダニ | イエダニ |
---|---|---|---|
体長 | 0.3~0.4mm | 0.3~0.8mm | 0.3~0.4mm |
生息箇所 | カーペット、畳など | カーペット、畳など | ネズミに寄生 |
エサ | フケやアカ、カビなど | チリダニなど | 動物(ネズミなど)や人の血液など |
特徴 | 人が吸い込むと、気管支炎やアレルギー性鼻炎を発症する。 | 人が刺されると、痒みを発症する。 | 動物や人が吸血されると、痒み・腫れを発症する。 |
ダニの集まりやすい環境として、
- 気温が20~30℃程度(10℃以下と40℃以上で活動が停止)
- 湿度が60%以上(湿度60%未満で活動が停止)
- カーペットや畳や布団、枕の中
- これら条件が幾つも重なる
となります。対策としては
- 湿度を低めに抑える(エアコンの除湿機能など)
- 畳やカーペットを止め、フローリングにする
- 布団や枕は週に一回は掃除機をかける
ことで、極力ダニを抑えることができます。
・カ
カは大きく「イエカ」と「ヒトスジシマカ」に分かれます。ヒトスジシマカは夏場に大量発生し、車に乗り込むときなど
人に紛れて車内に同乗します。縞模様のアレです。ここではイエカに限定して説明します。
イエカは夏場だけではなく、、春~秋まで過ごし冬場は成虫のまま越冬します。しかも最近の
住宅事情から保温性・密閉性が高くなり、家の中でも越冬している可能性があるのです。
もしくは木の中や屋根裏などで越冬している場合もあります。
夏場はやや減少し、春と秋の涼しい季節に増えます。イエカは夜行性で、昼間は物陰や家の中で
休み、夜陰に紛れて行動します。
カに刺されやすい人はこんな人です。
- 汗をかきやすい
- お酒をよく飲む
- 肌が黒っぽい・浅黒い
- 体臭がきつめ
同じ環境にいても、カに刺される人・刺されない人がハッキリと別れますよね?
カが寄ってきやすい人は確実にいるんです。対策としては
- 蚊取り線香をたく
- 網戸に虫よけ剤をはる
- 手足に虫よけスプレーを吹き付ける
など励行しましょう。