東京オリンピックのボランティア募集要項にネットが噛みつく不思議
ご存知の通り、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。1964年に前回
行われましたが、それから56年の月日が経つ、ということですよね。もう半世紀を
超えているので、リアルタイムで経験した・目で見たという人はもうおじいちゃんや
おばあちゃんになっている人が多いでしょう。
そんな中で、オリンピック・パラリンピックの運営に必要不可欠なのがボランティアの存在です。
来日される選手は推定12,000人、チケットは推定で100万枚を超えると言われています。
そういった選手や観客を、陰日向に支えるのに、ボランティアのないオリンピックは
考えられません。
今回は、そんな2020東京オリンピック・パラリンピックのボランティアについてチェックしてみます。
・2020東京オリンピック・パラリンピックがやってくる!
ということで、56年ぶりにやってくる、夏季のオリンピック「東京2020」。この間隔で
いうと、次にまた日本で見られるのはやっぱりかなり先だと推測されますよね。冬季も
含めると札幌1972、長野1998というのもありますが、競技数も競技人口も、また観客数も、
断然に夏季オリンピックが大規模です。ちなみに札幌1972では選手数は役員も合わせて1,655人で
観客数125万8,000人、長野1998では選手数は役員も合わせて4,638人で観客数144万2700人くらい。
ちなみに東京1964は選手数が5,000人超で観客データは見当たらないのですが、北京2008が650万、
アテネ2004が380万ですから、東京2020は選手数12,000人で観客数も400~500万はゆうに超えるんでは
ないでしょうか・・・あくまで予想です。
オリンピックって、国対国の総合的な競技なので、自然とその期間は見入ってしまいます。
最近のオリンピック、これまではソウルと北京を除いては比較的遠いところが多くて、競技も
日本で見ますと深夜に放送されるのが多かったですよね。リオ、ロンドン、アテネ、シドニー、
アトランタ、バルセロナ、ロサンゼルスなど、時差がかなりある所ばかりでした。
それが、日本で開催されるとなると、当然ですが時差はなく、リアルタムで見ることができ、
しかも国内で実施されるので簡単に見にいけますよね。日本語で通じるし。
・ネットではボランティア募集要項に噛みついていた
この記事を書くきっかけとして、ネットを見ていましたら、「東京五輪のボランティア募集要項が黒すぎる!」
ような記事を発見しました。募集要項を確認しましたが、
- 2020年4月1日時点で満18歳以上の人
- ボランティア研修に参加可能な人
- 日本国籍を有するまたは日本に滞在する資格を有する人
- 10日以上活動できる人
- 東京2020大会の成功に向けて、情熱をもって最後まで役割を全うできる人
- お互いを思いやる心を持ち、チームとして活動したい人
https://tokyo2020.jp/jp/get-involved/volunteer/about/
とあります。2016年当時には「外国語が話せる」とか「コミュニケーション能力がある」という
一文もあったような書き込みもあります。これに対してネットの声が、
- これだけ高スペックの人にタダ働き?
- お金払って雇うべき案件じゃない?
- 交通費自己負担の上に、宿の手配と負担も自分?
- 金持ちじゃないと、ボランティアも行けない。
- これ、本気で言ってんの?
という声が上がっているわけです。う~ん、そんなに文句いうことかな?と
私は思ったんですよね。行く気があって、スペックが伴っている人が行けばいいんじゃない?って。
そもそも興味があるだけならそれまでだし、本気ならハードルをクリアすればいい、
「やるかやらないか」は本人が決めることで、別に直接関わることでなければ文句のいいようもないなと。
・ボランティアの存在
そして大会はおよそ2週間ほど開催される予定ですが、その時に力を発揮してくれる存在が
ボランティアということです。大会は選手と監督など役員、そして観客などに周知や誘導、
清掃、調理など、多岐にわたるサポートが必要です。それを支えるのがボランティアです。
そもそもボランティアという言葉は、「自らの意思により参加した志願兵」のことで、それが
原義になり今では、自主的に社会活動などに参加し奉仕活動をする人のことを指します。
日本ではどちらかというと馴染みが少ないのかな?と感じます。そもそも私などはボランティアに
参加したことがありませんし、周りでもあまり参加の有無は聞かないので存在自体
あまり浸透していないのではないかと感じています。でも、それでいいと思います。
ボランティアするかどうかは、誰に強制されるものでもありません。行ける人だけ行けばいいのです。
そう、行ける人だけが行けばよいのですよ。